ブルーカーボン評価に向けたAI画像処理技術:日本海域における7つの代表藻場タイプの自動分類

発表日:2026年1月23日

著者:鈴木 達也, 伊集院 和也, 冨森 英樹, 近野 恵, 境 克司

雑誌名:沿岸域学会誌

Abstract

地球規模の社会課題解決に向け,海洋の持続可能な利用が注目されている。我々は,海洋の状態をデジタル化し,施策の立案・事前検証が可能な『海洋デジタルツイン』の実現を目指す。現在,日本海域におけるブルーカーボン施策推進を進めている。この推進にはブルーカーボン評価によるCO2吸収量の定量化が必要となるが,従来は潜水調査で人手と時間を要していた。そこで,我々は水中ドローンで撮影した画像をAIで解析することで,ジャパンブルーエコノミー技術研究組合が定義する海藻・海草の藻場タイプを自動分類する技術の開発に取り組んだ。本技術は,藻場タイプの海藻・海草種ごとに参照画像を1枚用意すれば,藻場タイプの自動分類を1枚当たり約20秒と短時間で可能とする。日本海域5箇所,7つの藻場タイプを対象とした実証実験では,正解との一致率が目視と同等(0.80)以上の精度を達成した。今後は多様な環境条件下での汎化性能を向上させてブルーカーボン評価に適用し,クレジット認定などの実績へと繋げたい。

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